エコキュートの修理代と修理にかかる時間

エコキュートの修理代と修理にかかる時間


2021.10.20

お湯を沸かすエコキュートは日常生活に欠かすことができないものです。
そんなエコキュートが故障してしまうとお湯が使えなくなり日常生活に大きな支障が出てしまいます。

本記事では、エコキュートが故障してしまったという方に向けて、エコキュートが故障したさいにかかる修理代の相場や、修理にどれくらいの時間がかかるかなどを解説していきます。

エコキュートの寿命・交換時期

エコキュートは大きく分けてヒートポンプと貯湯タンクの2つの部品に分かれます。 

ヒートポンプの寿命は約5〜15年といわれています。 

ヒートポンプとはお湯を沸かすための部分です。 
なのでもし壊れてしまうとお湯が作れなくなってしまう場合があります。 
エコキュートの寿命や本体部品の交換時期が過ぎていたケースでは蛇口からお湯が出なかったりリモコンなどの画面にエラーコードが表示されたりといった症状が出る可能性が高いです。 

次に貯湯タンクですが、寿命は約10〜15年といわれています。 
貯湯タンクは沸かしたお湯を保温してためておくためのタンクであり、もし寿命や交換時期が過ぎて壊れてしまうと、さまざまな不都合が起きるかもしれません。 

 関連記事>>エコキュートの耐用年数と寿命を延ばすコツ

 

エコキュートの修理が必要な症状

エコキュートを使っているときに不具合が起きたとき、原因はいくつか考えられます。 
中には少しフィルターや配管を掃除をしたり設定の変更を行うと解決する場合もあります。 
自分たちではどうすることもできず業者に修理を依頼する、最悪の場合は買い替えなどの交換作業が必要です。 

今回はよく起こる症状5つを紹介します。 

<エコキュートの修理が必要な症状>

  • エラーコードが表示される
  • 足し湯ができない
  • お湯が溢れる
  • 本体から水が漏れる
  • お湯の温度が安定しない 

 

このような症状が出たときにはすぐに対応してください。 
放置していると連鎖的に故障部位が増えていく可能性があります。 

 

エラーコードが表示される

エラーコードが表示される場合があります。 

この場合は、まずはエラーコードが一体何を示しているのかを調べましょう。 
エラーコードはメーカーによって内容が変えられています。 
そのため使用しているエコキュートの型である、エラーコードを取扱説明書や公式サイトなどに記載されているので確認しましょう。 

エラーコードによっては、簡単なフィルターや配管の掃除だけで解決する場合もあります。 
取扱説明書などに解決方法が記載されていれば、そのとおりに作業を行いましょう。 

仮に自分ではどうにもできそうにない場合、修理を依頼するときにはメーカーや業者に表示されているエラーコードを伝えれば、修理箇所をわかってもらえます。 
迅速な修理をしてもらいたいのであれば、必ず伝えるようにしましょう。 

 >>エコキュートのエラーコード一覧ページへ

 

足し湯ができない

お風呂で足し湯ができない、水しか出てこないのは「湯切れ」かもしれません。 

はじめにお湯の沸き上げを行ったり本体のエコキュートをリセットしてみましょう。 
場合によってはこれだけで解決するときもあります。 

しかしこれらを行っても解決しなかった場合、温度調整を行う基盤自体の劣化によって壊れてしまっているかもしれません。 
基盤が故障してしまった場合は、自分で解決するのはほぼ不可能です。 

エコキュートのメーカーや業者に問い合わせて修理または交換を依頼しましょう。 
お湯だけではなく、水も出ないのであれば基盤の劣化とは違う問題があるのかもしれません。

<考えられる原因>

  • 近所全体で断水が行われている
  • 止水栓が閉まっている
  • 凍結している

 

これらの可能性を検討してみましょう。 
止水栓がしまっていれば開ける、断水や凍結に関しては解決するまで待てば水もお湯も出るようになります。 

 

お湯が溢れる

自動お湯はり機能を使用して浴槽にお湯をためているときに、本当であれば止まるはずのタイミングでお湯が止まらないのは次の3つの可能性があります 

<考えられる原因>

  • 水位設定のミス
  • 汚れが循環口に詰まっている
  • 循環口周りや水位センサーの故障

 

まず考えられるのは、水位の設定を間違えている可能性です。 

何かの拍子に触ってしまって設定を変えてしまった場合などです。 
これは正しい水位の設定を行えば正常に戻ります。 

次に考えられるのは、入浴剤や水道水に含まれる不純物といった汚れが循環口やフィルターに詰まっている可能性です。 

意外と多い原因がこちらです。 
原因が入浴剤や水道水の不純物などの汚れによる詰まりなのであれば、浴槽循環口付近やフィルターを掃除するとすぐに解決します。 

最後の可能性は循環口周りや水位センサーの故障です。 
循環口周りや水位センサーが壊れてしまったとき、自分たちでは解決できないのでメーカーや業者へ修理や取り替えを依頼しましょう。 

 

本体から水が漏れる 

故障ではなくても本体から水が漏れる場合があります。 
その理由は以下の2つです。  

<考えられる原因>

  • 沸騰して膨張したお湯が溢れている
  • 結露が発生して水が垂れている

 

これらが原因の水漏れは故障ではない可能性があります。 
すぐに修理依頼をせず一度を見ましょう。 
何度も水が漏れているのであれば配管や本体が故障している、または貯湯タンクに亀裂が入っているかもしれません。 

このようなケースは基本的に部品の交換を行うしかありません。 
とくに、電気代や水道代が身に覚えがないのに跳ね上がっている場合はすぐに水道トラブルに対応してくれる業者へ連絡しましょう。 
配管などに穴や大きな亀裂が入っている可能性があります。 

 関連記事>>エコキュートのポンプから水漏れする原因と対処法

 

お湯の温度が安定しない

お湯を出し始めてすぐにお湯の温度が安定しないのは故障ではないので安心してください。  

しかし、キッチンはお湯が出るのにお風呂だけお湯が出ない、温度が安定しないのは”混合水栓”という部分の故障かもしれません。 
混合水栓とはシャワーの温度を調整するための部位です。 
キッチンやお風呂、洗面台などで同時にお湯が安定しないときはエコキュート本体に問題があるかもしれません。 

修理を依頼する場合は水栓交換と本体の修理のどちらも対応できる業者に依頼するとスムーズな修理をしてもらえます。 

 

エコキュートが故障した際にかかる修理代

エコキュートが故障した際に必要となる修理代の相場は、修理を行う箇所によって異なります。
以下に、エコキュートの修理代の相場をまとめました。

<エコキュート修理代の相場>

  • 部分的な修理や部品交換 8,000~7万円前後
  • ヒートポンプユニットの修理 8~22万円前後
  • 貯湯タンクの修理 30万円前後
  • エコキュート全体の修理 20~70万円前後

 

リモコンに表示されるエラーの修理や、配管の交換などの部分的な故障の修理代は、おおよそ8,000~7万円前後となります。
ヒートポンプや貯湯タンクなどの大部分の修理になると、高い場合で30万円以上の修理代がかかってしまうケースもあります。

また、エコキュート全体に何かしらのエラーが発生しており機器全体を修理しなくてはいけない場合、20万円以上の修理代が必要になります。
このような状態になると、新しいエコキュートを購入して交換したほうがかえって安く済むこともあります。

エコキュートに不具合が起きた場合は、まず専門業者に機器の状態を確認してもらって見積書を出してもらうようにしましょう。

関連記事>>エコキュートが故障した時の症状や修理・交換にかかる費用

 

エコキュートの修理にかかる時間

エコキュートの修理にかかる時間は、基本的に数時間~半日で完了できます。
ただし、修理するために修理部分の部品調達をする必要があるケースもあります。

その場合、依頼から修理まで数日~2週間ほどの時間を要する可能性があります。
業者に修理依頼をするときは、事前にどれくらいの時間がかかるものなのかを確認しておくとよいでしょう。

部品の取り寄せを必要としない場合は、比較的短時間の工事で済むため工事を行ったその日にエコキュートを使うこともできます。

関連記事>>エコキュートの取り付けにかかる工事費用と時間

 

エコキュートの修理代に火災保険が活用できる

エコキュートの修理代は7万円以上と安くはない金額がかかります。
しかし、火災保険を適用することで修理代を減額したり払わなくていいこともあります。

ただし、火災保険が適用できないケースもあるため、ここからは火災保険ができるケースと出来ないケースの詳細を解説します。

 

エコキュートの修理代に火災保険が適用されるケース

エコキュートの修理代に火災保険が適用される条件としては、火災保険の補償対象であることが必須です。
適用されるケースとしては、主に以下の4点です。

  • 台風による故障
  • 落雷による故障
  • 洪水や高潮による故障
  • 窃盗による被害

 

上記の条件に当てはまる場合でも、火災保険の特約を付けていないと適用外になってしまうこともあります。
特約の補償対象は保険の商品にもよりますが、今一度保険証券を見て補償内容を確認しておくとよいでしょう。

火災保険を申請する際の注意点

火災保険の適用を受けるためには、被害の証明が必要となります。
そのため、保険会社に故障した部品の提示をしたり、証拠写真を提供したりしなければならないケースがあります。

保険申請前に部品を交換してしまった結果、保険適用できなかったというケースもあるので、故障した機器や部品を修理に出す前に証拠を提示できる準備をしておきましょう。

エコキュートの修理代に火災保険が適用できないケース

エコキュートの修理代に火災保険が適用できないケースとしては、経年劣化などが当てはまります。
基本的に火災保険は不足かつ突発的な事故に適用されるため、長期的に使ったうえでの経年劣化は適用外となります。

ただしエコキュートにはメーカーの保証期間があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

 

エコキュートの修理を依頼する業者の選び方

エコキュートを修理してくれる業者を選ぶポイントとしては、優良かつスピーディに対応してくれるかどうかです。

エコキュートの修理には資格が必要なため、まず有資格者が対応してくれるか、修理代は相場よりも大きく外れていないかなどを確認しましょう。
また、エコキュートは日常生活で欠かせないもののため一刻も早く修理したいものです。
業者に相談した際のレスポンスの早さや、見積もりの早さなどをチェックして、スピーディに対応してくれそうかを見極めましょう。

エコキュートの修理ができる業者は、販売メーカーと専門の修理業者の2種類に分けられます。
それぞれで依頼した時に得られるメリット・デメリットが異なるため、特徴を理解しておきましょう。

 

販売メーカーに修理してもらう際のメリット・デメリット

エコキュートの販売メーカーに修理を依頼する大きなメリットとしては、保証期間内であれば修理代が安く済むことです。
場合によっては無料になることもありますが、保証対象外の内容であったり保証期間外だと全額自己負担になることもあります。

また、わざわざ修理業者探さなくてもメーカーに問い合わせればすぐに修理の手配をしてくれる点もメリットです。

 

販売メーカーに修理してもらうデメリット

エコキュートの修理をメーカーに依頼するデメリットとしては、本体の交換が必要となった時に買い替える機器の割引率が低いことです。

エコキュートの取り扱い・修理を行っている業者では、買い替えが必要になった時は機器の割引を行ってくれることがあります。
しかし、メーカーで交換する場合は修理業者と比べて割引率がかなり低くなります。

また、交換する際には依頼したメーカーの商品しか選ぶことが出来ません。
現在ではさまざまなメーカーから高機能なエコキュートが数多く販売されているため、せっかく交換をするのなら他社メーカーの製品にしたいという方にはおすすめしません。

 

専門の修理業者に修理を依頼する際のメリット・デメリット

さまざまなメーカーのエコキュートを取扱い、修理を行っている専門業者はアフターサービスが充実していることが多いです。
給湯器業界の修理業者は市場競争が激しいため、サービスの充実や割引などの付加価値をつけて選んでもらえるような企業努力を行っています。

そのため、販売メーカーよりも充実したサービスを期待できます。
また、本体機器の交換が必要となった場合は、販売メーカーよりも機器を安く提供することができる点も大きなメリットです。

複数のメーカー製品を取扱う業者であれば、豊富なラインナップの中からニーズに合った製品を選ぶことができるでしょう。
今までのエコキュートにあまり満足していなかった場合は、他社メーカーへの乗り換えも簡単に可能なためさまざまなエコキュートを比較したいという方にはおすすめです。

 

専門業者に修理してもらうデメリット

専門業者に修理してもらうデメリットとしては、自分で業者選びをしなくてはいけないことです。
悪質な業者も中にはいるため、優良な業者を見極めるために自信で比較したり相見積もりを行う必要があります。

自分で探すのが面倒という方は直接メーカーに頼るのが手っ取り早いでしょう。

また、メーカーの保証期間内はメーカーの修理費に比べて割高になるという点も注意が必要です。
修理する内容にもよりますが、保証期間内はメーカーの修理費が無料になることもあります。

そのため、メーカーの保証期間や内容をよく確認して、保証期間や条件に合っている場合はメーカーに依頼したほうがお得になるでしょう。
ただし、製品の交換を伴う故障内容であれば、本体を割安で手に入れられる修理業者の方が安く済むケースもあります。

 

エコキュートのお手入れ方法

エコキュートの修理代は決して安いものではないため、なるべく長持ちさせて故障しないようにしたいものですよね。
ここからは、故障から守るエコキュートのお手入れ方法について解説します。

 

こまめな掃除を行う

エコキュートは基本的に掃除が必要な機器であり、配管などでつまりを起こすと故障の原因になります。
特に定期的に行った方がいい箇所は、浴槽フィルターです。

浴槽フィルターはエコキュートが追い炊きや足し湯などを行う際に使われるものであり、水垢や汚れが溜まりやすい場所でもあります。
歯ブラシや洗浄剤などを使って、フィルターをキレイに掃除しましょう。

また、風呂配管についても半年に1度程度洗浄剤を使って掃除をしましょう。
配管掃除については、まず浴槽に水を貯め洗浄剤を入れます。
エコキュートの洗浄機能を使って1時間ほど循環させ、新しい水に入れ替えてすすぎを行います。
最後に水を捨てればお掃除完了です。

関連記事>>エコキュートのメンテナンスの必要性と方法

 

貯湯タンク内の水抜きをする

お手入れ方法として、貯湯ユニットとヒートポンプユニットの水抜きがあります。
エコキュートは、貯湯ユニットとヒートポンプ内には水が貯まる仕組みとなっているため、定期的に排水しないと水道水の不純物や入浴剤の分子が溜まり本体の故障につながります。

水抜きの方法としては、漏電遮断機をOFFにし、給水配管専用止水栓を閉じて逃がし弁レバーを開きます。
その後排水栓を開いて2分以上排水することで、ユニット内の水抜きが完了します。
水抜きの作業後は再度逃し弁レバーを閉じ、漏電遮断機をONにしてお湯が出るかを確認します。

水抜きの頻度は、製品にもよりますが年に2、3回程度の水抜きをすることを推奨されています。

関連記事>>エコキュートの水抜きの方法と寿命がのびる理由

 

吐き出し口と吸い込み口周辺に障害物を置かない

ヒートポンプユニットの吐き出し口と吸い込み口周辺に、障害物を置くと故障につながってしまうことがあります。
ヒートポンプユニットには吐き出し口と吸い込み口があり、これらを塞いでしまうと空気の通りが悪くなってしまいます。

エコキュート本体は正常に稼働させるために電気を無駄遣いするので、結果的に耐用年数を短くしてしまいます。
こうした悪循環が本体の故障につながりかねないため、吐き出し口と吸い込み口周辺に障害物を置くことはやめましょう。

くわえて、積雪によって雪が障害物になることもあります。
エコキュートの故障を避けるためにも積雪時にはすぐに雪を取り除きましょう。

 

入浴剤の使い方を守ること

メーカー推奨ではない入浴剤を使用するとエコキュートの故障を招くリスクがあります。
特にフルオートタイプのエコキュートに制限があることが多いです。

特にフルオートタイプのエコキュートは追い焚きや保温でお湯を循環させるため、入浴剤がポンプや配管に詰まりやすくなります。
ポンプや配管に詰まると本体の耐用年数を短くしてしまい、故障の原因となります。
そのため、メーカーが禁止している入浴剤を確かめておきましょう。

以下はメーカーが使用を禁止している主な入浴剤です。

  • 発泡する入浴剤
  • 固形物が入っている入浴剤
  • とろみがある入浴剤
  • ミルク成分が含まれている入浴剤
  • 白濁色の入浴剤
  • 生薬成分が含まれている入浴剤
  • 硫黄・塩分・アルカリ・酸などが含まれる入浴剤

 

このように、さまざまな入浴剤が禁止されています。
しかし、近年ではエコキュートに適した入浴剤が開発されたり、上記のような入浴剤が使えるエコキュートが販売されたりしています。
入浴剤を使いたいという方は必ず製品の仕様を確認しておきましょう。

関連記事>>エコキュートで入浴剤は使用できるのか

 

DIYでエコキュートの交換はできるのか

こちら記事では、エコキュートの交換費用を少しでも抑えたいという方に向けて、
DIYでエコキュートの交換ができるのか、また工事費用を少しでも抑えるコツなどを解説していきます

ガス給湯器からエコキュートに交換する際、業者に依頼すると高い工事費用がかかるのでDIYで交換できるのではと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、エコキュートはそう簡単に交換工事ができるものではありません。

こちらの記事でなぜDIYでエコキュートの交換ができないのかを確認してみてください。

DIYでエコキュートの交換はできるのか

 

エコキュートの修理代は7万円以上かかる

いかがでしたでしょうか。

エコキュートの修理代の相場は、基本的に7万円~となっており、決して安くない金額です。
ただし、故障の具合によっては本体の交換を伴うこともあり、大きな費用がかかるケースがあります。

また、修理できる業者は販売メーカーと専門の業者の2種類がありそれぞれのメリットとデメリットがあります。
特長をよく知って、依頼する業者を慎重に選びましょう。

 

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