電気温水器の修理の費用相場と業者の選び方

電気温水器の修理の費用相場と業者の選び方


2022.02.15

「電気温水器の調子が悪い……」とお悩みではありませんか?
とくに、修理費用がどのくらいかかるのか、気になりますよね。

本記事では、電気温水器の修理が必要な症状と原因、対処法を始め、修理費用の相場を詳しく解説します。
記事の後半では、修理業者の選び方のポイントや、電気温水器を長く使うためのコツもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください!

電気温水器の修理が必要な症状と対処法

電気温水器の調子が悪いと感じたら、まずは修理が必要かどうかを見極める必要があります。
よく起きる症状を紹介します。

  1. お湯も水も出ない
  2. 浴槽にゴミや異物が座っている
  3. 貯湯タンクから水漏れしている
  4. エラーが表示されている

原因と対処法も併せて、ひとつずつ解説します。

関連記事>>電気温水器の寿命年数(耐用年数)は何年

 

お湯も水も出ない

蛇口からお湯も水も出ない場合は、下記のような原因が考えられます。

  • 凍結している
  • 断水している
  • 止水栓が閉まっている
  • 水漏れしている
  • 電気温水器自体が故障している

寒い時期は電気温水器の配管が凍結し、水が出なくなる場合があります。
タオルを配管に巻き、上からぬるま湯をかけて溶かしましょう。
お湯が出るようになったら、配管についた水を乾いたタオルなどで拭き取って、作業完了です。

近所でも水が出ていない場合は、断水の可能性があります。
水道工事などによる計画的断水の場合は、事前にお知らせがなかったか確認しましょう。
地震などの災害後、水道管の破裂による断水が起きる場合もあります。

止水栓が閉まっている場合は、マイナスドライバーで開けてください。
開け過ぎると水道料金がかさむため、ご注意ください。

電気温水器の水抜き栓から水が漏れていると、水もお湯も出なくなります。
水抜き栓を修理または交換しましょう。

上記のいずれにも該当しない場合、電気温水器自体の故障が考えられます。
購入したメーカーや業者にご連絡ください。

浴槽にゴミや異物が混ざっている

電気温水器を使っていると、お風呂の浴槽内のお湯に黒いカスのようなものが出てくる場合があります。
この黒いカスの正体は下記の2つです。

  • 電気温水器の部品の一部
  • 風呂配管内の汚れやサビ

長いこと電気温水器を使っていると、電気温水器内部のゴム製の部品が劣化し、お湯に混ざって出てくる場合があります。
出てきた黒いカスを引っ張ると伸びる場合は、ゴム製の部品の劣化の可能性が高いです。
対処法は、ゴム製の部品の交換です。

そのほか、お風呂へ続く配管の内部に溜まった皮脂・洗剤・入浴剤・サビなどの汚れが黒い塊として出てくる場合もあります。
ジャバなどの風呂配管用の洗剤を使って掃除しましょう。

貯湯タンクから水漏れしている

屋外に設置されている電気温水器の貯湯タンクは、年数とともに劣化していきます。
雨や風によって劣化は早まり、水漏れや腐敗などの症状が起きる場合があります。

水漏れがひどい場合は、貯湯タンク自体を交換しなければなりません。
まずは業者に来てもらって、修理と交換、どちらが良いのか判断してもらいましょう。

エラーが表示されている

電気温水器の画面にエラーコードが表示されていたら、取扱説明書やメーカーのホームページなどで、エラーの内容を確認しましょう。
ご自身で対処できる場合もあるため、まずは原因と適切な対処法を知るのが大切です。

エラーの内容によっては、速やかに業者を呼ばなくてはならない場合もあります。

電気温水器の修理の費用相場

電気温水器の修理には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
電気温水器でよく起きる故障の症状とかかる費用を併せてご紹介します。

お湯が出ない場合の費用相場

電気温水器からお湯が出ない場合、制御基板や紺合弁、三方弁などのトラブルが考えられます。
まずは、それぞれのトータルの修理費用の相場を紹介します。

  • 制御基板の修理費用:20,000~50,000円程度
  • 混合弁の修理費用:20,000~45,000円程度
  • 三方弁の修理費用:15,000~30,000円程度


電気温水器のすべての機能をつかさどる制御基板の修理は、ほかの部品の修理と比べて高額
です。
精密な電子機器のため、技術費用も多くかかります。

混合弁はフルオートタイプの電気温水器についている、湯温を調節するための弁です。
三方弁はお湯の流れの向きを調節する弁です。

修理費用は電気温水器の機種や経過年数、症状の度合いなどによって変動します。
修理前に必ず見積もりをとりましょう。

お湯が沸かない場合の費用相場

電気温水器でお湯が沸かせない場合は、制御基板や電気ヒーターの故障が考えられます。
まずは、それぞれのトータルの修理費用の相場を紹介します。

  • 制御基板の修理費用:20,000~50,000円程度
  • 電気ヒーターの修理費用:20,000~50,000円程度

電気温水器のすべての機能をつかさどる制御基板の修理は、ほかの部品の修理と比べて高額です。
精密な電子機器のため、技術費用も多くかかります。

電気温水器に内蔵されている電気ヒーターは、電気温水器の肝となる部分です。
ヒーターが故障してしまうと、当然お湯が沸かせません。
電気ヒーター自体の値段がメーカーや機種ごとに異なるため、価格はかなり変動します。

修理費用は電気温水器の機種や経過年数、症状の進行具合などによって上下します。
修理前に必ず見積もりをとりましょう。

漏電ブレーカーが落ちる場合の費用相場

電気温水器の漏電ブレーカーが落ちてしまう場合は、電気温水器内で漏電が発生している可能性が高いです。
電気温水器内で電気が通っている部品はどれも漏電を起こすおそれがありますが、とくに電気ヒーターの漏電が起きやすいといわれています。

電気ヒーターは、電気温水器でお湯を沸かすために欠かせない大切な部品です。
使用頻度や水質によっても変わりますが、一般的に10年ほどで寿命を迎えます。

電気ヒーターの修理費用は20,000~50,000円程度で、お使いの電気温水器のメーカーや機種によって変動します。

水漏れの場合の費用相場

お湯は出るけれど温度が低い場合、電気温水器内の逃し弁や配管接合部分からお湯や水が漏れている可能性があります。
お使いの電気温水器のメーカーや機種、設置からの年数、水漏れの度合いにもよりますが、トータルの修理費用は50,000円以上かかる場合が多いです。

水漏れは小さなものであっても、ご自身での対処は難しいものです。必ず専門の業者に修理を依頼しましょう。
また、放置しておくとますます状況が悪化してしまうため、速やかに対処してください。

関連記事>>電気温水器の交換や買い替え費用相場と業者の選び方とは?

電気温水器の修理の注意点

電気温水器の修理を依頼する際に、注意すべき点を2つ紹介します。

  • メーカー保証を確認する
  • 修理依頼前に型番などを把握しておく

 

なぜ注意すべきか、理由も併せてひとつずつ見ていきましょう。

メーカー保証を確認する

「故障かな?」と思ったら、まずはメーカーの保証書を確認しましょう。
保証期間内であれば、修理や交換の費用が無料になる場合があります。
メーカーの有料延長保証や購入した店舗独自の有料オプションの保証をつけている場合は、その保証内容も併せて確認しましょう。

代表的なメーカーの電気温水器の保証年数の一例を紹介します。

  • パナソニック:1年間
  • 日立:1年間
  • 長府製作所:1年間
  • 三菱:2年間
  • コロナ:2年間
  • 東芝:5年間

 

メーカーの有料延長保証は、購入から5~10年間です。
購入した店舗独自の保証は、店舗ごとに異なるため、必ず内容を確認しておきましょう。

修理を依頼前に型番などを把握しておく

業者に連絡する前に、お使いの電気温水器の情報を正しく伝えられるよう、メモしておきましょう。
把握しておくべき項目を下記に紹介します。

  • メーカー
  • 機種名
  • 型番
  • 購入時期
  • 発生している症状

 

電気温水器に貼り付けられているシールや、保証書に型番などの情報は記載されています。
業者から尋ねられたときに慌てることがないよう、あらかじめ準備しておくとスムーズです。

関連記事>>電気温水器をDIYで交換・取り付けできるのか

電気温水器の修理業者の選び方

電気温水器の修理は、どのような業者に依頼すれば良いのでしょうか。
業者を選ぶときのポイントを紹介します。

  • 対応スピード
  • 施工実績
  • 資格
  • アフターサービスや保証内容
  • 現地調査の有無
  • 配管・減圧弁・安全弁の交換の有無
  • 地震対策の有無
  • スタッフの対応

 

では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

 

対応スピード

毎日使う電気温水器。
トラブルが起きたときは、迅速に対応してくれる業者の方が良いですよね。

頼んでから実際に来てくれるまで数日かかるような業者は避けましょう。
生活に支障が出てしまいます。

できるだけ、即日対応してくれる業者を選ぶと良いでしょう。
深夜や早朝は割高になる業者も多いですが、急を要する場合は検討しても良いかもしれません。

施工実績

修理業者の公式ホームページなどで、今までに手掛けた工事の実績などを確認しましょう。
口コミサイトなどで、実際にその業者に修理を依頼した方の口コミや評判をチェックするのも大切です。

資格

電気温水器の修理や交換には、下記のような資格が必要です。

  • 給水装置工事主任技術者
  • 第二種電気工事士

 

いくら安くても、資格を持っていない業者に修理を依頼するのは避けましょう
修理業者の公式ホームページなどに、スタッフの持っている資格が掲載されている場合があります。
ほかのポイントと併せてチェックしてください。

アフターサービスや保証内容

修理や交換後、万が一不具合が起きた場合のために、しっかりとアフターフォローしてくれる業者を選びましょう。
業者によっては、定期的に無料点検を行ってくれるところもあります。

アフターサービスや保証内容が充実していない業者にはご注意ください。
工事ミスによる不具合の修理で、さらに修理代を請求されるおそれもあります。

工事を始める前に、アフターサービスや保証内容をしっかり確認することが大切です!

現地調査の有無

修理業者は修理前に必ず現地調査に出向き、トラブルの状況を確認します。
そのあと、修理や交換の内容、見積もりを提示するのが一般的な業者側のフローです。

現地調査をせずに、電話口だけでトラブルの把握を済ませるような業者に修理を依頼するのは避けましょう
適切な修理を行ってもらえないだけでなく、高額請求される可能性が高いです。

配管・減圧弁・安全弁の交換の有無

電気温水器のトラブルの現地調査のときに、配管や減圧弁、安全弁のチェックまで行ってくれる修理業者は信頼できるといえます。
今起きているトラブルの直接の原因だけでなく、これから起きうるトラブルを未然に防ぐ処置を施してくれるためです。

配管や減圧弁、安全弁が劣化していると、交換を提案される場合があります。
トラブルの修理と同時に交換を行うと、費用が安く済む可能性があります。

また、電気温水器自体を交換する必要がある場合、配管や減圧弁、安全弁も一緒に新品に交換してくれる業者がほとんどです。
もしもこういった対応が見られない場合、信頼のおける業者とはいえないでしょう。

関連記事>>電気温水器の交換や買い替え費用相場と業者の選び方とは?

 

地震対策の有無

日本は地震大国です。
地震対策をしていないと、小さな地震でも電気温水器が倒れ、破損するおそれがあります。

業者によっては、電気温水器の地震対策を無料で行ってくれるところもあります。
有料オプションとして用意されている場合も、つけた方が良いでしょう。
地震対策に関する記載がない業者は避けた方が懸命です。

スタッフの対応

修理業者に連絡するときは、トラブル発生時です。
多くの方が慌てていたり、焦っていたりするでしょう。
不安でいっぱいのときに、電話口のスタッフが親身に話を聞いてくれたら安心しますよね。

電話口の対応でも、優良業者を見分けるのは可能です。
誠実さや丁寧さが感じられる業者であれば、安心して修理を任せられるでしょう。

電気温水器の寿命をのばす方法

最後に、できるだけ電気温水器を長く使い続けるためのポイントを3点、ご紹介します。

  1. 貯湯タンクのメンテナンス
  2. 風呂配管のメンテナンス
  3. 長期間使用しない場合の対応

ひとつずつ詳しく解説します。

貯湯タンクのメンテナンス

電気温水器の貯湯タンクは、水の中の不純物が沈殿して汚れます。
年に2~3回程度、水抜きを行って清潔に保ちましょう。

電気温水器の貯湯タンクのメンテナンス方法は下記の手順で行います。

  1. 漏電遮断器を切る
  2. 給水配管専用止水栓と逃がし弁レバーを開ける
  3. 貯湯タンク内に空気を入れる
  4. 排水栓を開けて1分以上排水する
  5. 給水配管専用止水栓と逃がし弁レバーを閉める
  6. 漏電遮断器をつける
  7. お湯が出るかチェックする

お使いの電気温水器のメーカーや機種、型番によってはメンテナンスの方法が異なる場合があります。
取扱説明書やメーカーのホームページで確認してから行いましょう。

風呂配管のメンテナンス

とくに、追い焚き機能や自動湯はり機能のある風呂配管は、皮脂・アカ・洗剤・入浴剤などで汚れやすいです。
半年に1回程度、洗浄しましょう。

ジャバなどの風呂配管用の洗剤を使って掃除する手順を紹介します。
ジャバには1つ穴用と2つ穴用があるため、ご自宅のお風呂のタイプに合わせて選びましょう。

まずは、強制循環式と呼ばれる1つ穴タイプのお風呂の配管の洗浄方法を解説します。

  1. 穴の5cm上まで水をはる
  2. 風呂配管用洗剤を投入する
  3. 2~3分間追い焚きする
  4. 10分間放置する
  5. 浴槽の水を抜く
  6. 再度穴の5cm上まで水をはる
  7. 5分間追い焚きする
  8. 浴槽の水を抜く

続いて、自然循環式と呼ばれる2つ穴タイプのお風呂の配管の洗浄方法を解説します。

  1. 40℃程度のお湯を2つ穴の上まではる
  2. 穴の湯止めカバーを外す
  3. 追い焚き配管に風呂配管用洗剤を送り込む
  4. 1~2分間沸かす
  5. ホースやシャワーを下の穴に入れる
  6. ホースやシャワーから勢いよく水を入れて配管内の汚れを出す
  7. 浴槽の水を抜く

お使いの風呂釜によっては、ジャバなどの洗剤が使えない場合もあります。
メーカーのホームページや取扱説明書を確認してからメンテナンスを行いましょう。

長期間使用しない場合の対応

旅行や出張などで、電気温水器を1か月以上使用しない場合は、貯湯タンクの水を抜いておきましょう。
水を貯めたままにしておくと、水質が悪くなるだけでなく、貯湯タンクの劣化を進行させてしまいます。

長期間使用しない場合の、電気温水器の水抜き方法の手順を紹介します。

  1. 漏電遮断器を切る
  2. 給水配管専用止水栓と逃がし弁レバーを開ける
  3. 貯湯タンク内に空気を入れる
  4. 排水栓を開けて1分以上排水する

お使いの電気温水器のメーカーや機種、型番によっては水抜き方法が異なる場合があります。
取扱説明書やメーカーのホームページで確認してから行いましょう。

関連記事>>電気温水器の寿命年数(耐用年数)は何年

電気温水器の修理は信頼できる業者に依頼しよう!

いかがでしたでしょうか。

電気温水器のトラブルに見舞われたとき、まずは落ち着いて症状と原因を特定しましょう。
中にはご自身で対処できるものもありますので、すぐに業者に連絡するのではなく、冷静に判断することが大切です。

修理が必要な場合、業者に連絡する前に型番や保証書などをチェックしておきましょう。
電話口でスムーズにやり取りができます。

修理業者は、いろいろな面を総合的に判断して、信頼できるかどうか見定めましょう。
複数の業者から見積もりをとって比較するのも良いかもしれません。
決して価格の安さにつられて依頼しないようにしてください。

最後に、電気温水器は正しく使えば、長持ちさせられます!
定期的な清掃などのメンテナンスを行い、できるだけ長く使いましょう。

 

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