エコキュートが故障した時の症状や修理・交換にかかる費用

エコキュートが故障した時の症状や修理・交換にかかる費用


2021.09.29

従来のガスを使った給湯器に代わり、電気を使うことでランニングコストを抑えられると人気が高まっている「エコキュート」。
低コストで高性能なことから新しく付け替える家庭も増えていますが、やはり長期に亘って使用しているとトラブルも発生します。
今回は、そんなエコキュートの故障時の症状や寿命、修理代の目安などについて詳しく解説します。

エコキュートの故障した時の症状

エコキュートを使用している中で起こるトラブルの中には、業者に依頼すべきものと自身で対処できるものがあります。
実際に自宅まで確認しに来てもらうとなると時間や費用もかかってしまうため、まずは自身で解決できるトラブルかどうかをチェックしましょう。
以下では、エコキュートでよく見られる症状と対処法についてご紹介します。

エラーコードが表示されている

最も分かりやすいトラブルが、エラーコードが表示されているケースです。
エコキュートを設置した際に受け取った説明書やメーカーの公式HPなどでエラーの内容と対処法を確認し、それぞれに合った対処をしましょう。
記載されている方法で対処をしても解決しない場合は、部品の交換や修理が必要になることがほとんどです。
お客様センターやWEB受付などからメーカーに連絡をして解除方法を聞き、それでも戻らなければ一度点検に来てもらいましょう。

関連記事>>三菱製のエコキュートのエラーコードの原因と故障時の対処法

お湯が出ない

エコキュートを使っている中で最も多いのが、蛇口からお湯が出なくなってしまうトラブルです。
これは単純に貯水タンクの湯切れが原因となっていることも多く、その場合は「お湯の沸き増し」をすることで解消できます。
「お湯の沸き増し」とはタンクに溜めるためのお湯を沸かすことで、通常は自動で行なわれる機能ですが、一気に大量のお湯を使った場合は一時的に湯切れすることがあります。
メーカーによって違いはありますが、1時間で50リットルほどのお湯を沸かすことができるのが一般的です。
一方、温度調整機能がうまく作動していないケースもあります。
その場合は一度本体をリセットしてみて、それでも解消されない場合はメーカーに連絡しましょう。

水すら出ない

蛇口からお湯だけでなく水も出ない場合は、エコキュートの故障ではなく配管に問題があったり、近隣で断水などが起きていたりすることがほとんどです。
いずれも各メーカーでは対処できないため、市区町村や業者に問い合わせましょう。

お湯張り機能の故障

お風呂にお湯を入れる際、あらかじめ設定しておいた湯量に達していなかったり、反対に設定した水位を超えてお湯が溢れたり、とお湯張りが正常に機能しないトラブルも少なくありません。
何かの拍子に水位の設定ボタンをいじってしまったり、設定がリセットされていることがあるので、まずはモニターの水位設定に変更がないか確認してみましょう。
また、日常的に入浴剤を使用している人や家族が多い家庭では、汚れで循環口が目詰まりしている可能性も考えられます。
循環口が詰まっていると水位センサーが正常に機能しなくなってしまうため、その場で一旦汚れを落とした上で日々のメンテナンスを心掛けましょう。

給湯温度が安定しない

お湯の温度が安定せず熱くなったり冷たくなったりするのには、2種類の原因が考えられます。
1つは、お風呂のシャワーの温度だけが不安定なケースです。
この場合は、水圧や元栓などシャワー側に問題があることがほとんどで、一旦お湯の設定温度を上げてシャワーを出してみると、それだけで温度が安定してトラブルが解消されることがあります。
もう1つは、家中の給湯温度が一定にならないケースです。
お風呂だけでなく、キッチンでも不安定になっている場合はエコキュートに原因がある可能性が高いでしょう。
各メーカーへの問い合わせも有効ですが、原因がはっきりしない場合はどちらの症状も見てもらえる水回り専門の業者に依頼するのもおすすめです。

本体から水漏れしている

エコキュートを使っていると、本体下部に水漏れが見られることがあります。
通常の稼働で余分な水が排水されている分には問題ありませんが、部品や本体の劣化、破損が原因の場合は修理が必要になります。
特に、水漏れを見つけてから水道代が急に上がった場合などは配管に破損があることが多いので、すぐにメーカーや業者に依頼しましょう。

エコキュートの寿命

エコキュートは、エアコンの室外機のような「ヒートポンプユニット」と大きな箱型の「貯水タンク」に分かれており、どちらかがうまく機能しなくなってしまうと「故障」となります。
一般的に「ヒートポンプユニット」の寿命は5〜15年、「貯水タンク」は10〜15年で使えなくなると言われています。
ただし、そもそもエコキュートは発売からまだ20年ほどしか経っていないためデータ総数も少なく、この数字はあくまでも目安です。
定期的にメンテナンスを行い、使用方法を守ることで、それよりも長く使えている家庭もたくさんあります。

エコキュートの修理の費用・相場

エコキュートの修理は、どこが故障したかによって費用相場に大きく幅が出ます。
内部の部品交換で解決する場合は1〜7万円程度とほとんどが10万円以下で済みますが、ヒートポンプユニット本体を修理に出すとなると8万円から、故障部位によっては20万円ほどかかるケースもあります。
部品交換で修理できず機器自体を買い替えなければならない場合は、下位モデルで15万円程度、ハイスペックモデルになれば70万円以上のものもありますが、平均的には40万円前後と言われています。
このように本体価格はグレードによって費用が異なりますが、通常それらの部品や本体価格に加えて工事費用がかかります。
修理費用の目安に大きな幅があるのは、この工事費用が業者によって異なるためです。
全く同じモデルに交換する場合は工事費用も比較的安く抑えられますが、配管を増やしたり、それまで使用していた機材を撤去したりするとなるとさらに費用が追加されるため高額になります。
 
また、エコキュートの場合は平均して10年前後は使用できるため、故障していざ修理するとなってもすでに部品が廃盤になっていることも少なくありません。
どうにか部品を取り寄せて修理することができるケースもありますが、逆に修理費用の方が高くなってしまうことがあるため注意が必要です。
修理と交換、どちらが効率的なのかよく比較・検討して決めましょう。

エコキュートの寿命を延ばすコツ

平均して10年ほどと言われるエコキュートの寿命ですが、もっと長く使うためのコツがあるのでご紹介します。

メンテナンスと定期点検を行なう

実際に使用し始めたら、半年に一回はメンテナンスを行いましょう。
メンテナンスと言っても簡単な点検であれば自分で行うことができるので、費用もかかりません。
最も手軽なのが配管の自動洗浄で、ボタン一つでエコキュートとお風呂を繋ぐ配管の内部を掃除できます。
また、普段のお風呂掃除と一緒に行ってほしいのが、浴槽フィルターの清掃です。
浴槽フィルターが汚れていると、お湯の汚れやお湯張り機能に影響が出るだけでなく、給湯元であるエコキュート本体が故障する原因にも繋がります。
水垢や入浴剤などで思った以上に汚れている場合が多いので、週に一度くらいは浴槽フィルターを外して清潔に保ちましょう。
セルフメンテナンスに加えて、三年に一度はメーカーや専門業者に依頼すると、より安心して使用できます。
一般的に15,000円前後の費用がかかりますが、自分では落としきれない汚れの除去や部品の点検なども行ってくれるので、エコキュートを良い状態で使い続けるための維持費と考えて依頼するのが賢明です。

風通しを考えて設置する

エアコンの室外機の周りに物を置かないことは周知されていますが、エコキュートの場合も似ています。
ヒートポンプユニットの内部では常にファンが稼働しており、外気を取り込んで熱に変えています。
ところがそこが塞がれてしまうと、エコキュート自体の稼働効率が悪くなったり、無理な状況下で使い続けることで確実にエコキュートの寿命は縮まってしまいます。
風などで何かが飛んできて空気の取り込み口を塞いでしまう可能性もあるので、できる限りエコキュートの周りには物を置かないようにしましょう。

タンクの水を定期的に抜く

エコキュートを使用する中で最重要とも言われているのが、タンク内の水を抜くという作業です。
止水栓をあけて2分ほど待つ、たったこれだけの作業ですが、これを年に数回するとしないとでは寿命が何年も違ってくるのです。
そもそもタンク内は外気に触れるわけでもなくきれいなイメージですが、やはり使っていくうちにゴミや不純物が溜まっていきます。
それらを排出して一旦リセットすることで、お湯がクリアになるだけでなく、部品の劣化も防ぐことができます。

入浴剤の使用に注意する

前述した通り、入浴剤を使うと浴槽フィルターが詰まりやすくなるので注意が必要です。
そうしたトラブルを避けるためにも、各メーカーは基本的に入浴剤を使用しないよう呼びかけています。
どうしても入浴剤が使いたい、という人のために入浴剤対応の機種も発売されていますが、使用できる入浴剤は限られているので、購入前によく確認しましょう。

必要に応じて「休止」する

当然のことながら、エコキュートは給湯器なので、トラブルがない限り毎日お湯を沸かし続けます。
長期間使わない場合は、その機能を一旦止める休止モードを活用しましょう。
1日単位で休止させることができるので、例えば旅行や出張などで5日間家を空ける場合は、休止期間を4日に設定しておけば帰宅後は普段通りにお湯を使うことができます。
そうすることで電気代の節約になる上、機器を休めることができ、寿命を延ばすことにも繋がるのです。

 

エコキュートのポンプから水漏れする原因と対処法

こちらの記事では、エコキュートの水漏れの症状や原因、解決方法について紹介しております。
エコキュートを利用している方によくあるトラブルの代表が「水漏れ」です。
これにはさまざまな原因があり、構造の内部からの水漏れだと気づくまでに時間がかかることもあります。
この記事でよくある症状を事前に把握し、早めの対応につなげましょう。

エコキュートのポンプから水漏れする原因と対処法
 

コツを押さえてエコキュートを長く安全に使おう

いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで、エコキュートのが故障した際の症状や修理代の目安についてご理解いただけたと思います。
故障や劣化を未然に防ぐ、あるいはトラブルにすぐに対処するためにも、日頃からメンテナンスを心がけましょう。
 
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