エコキュートのメリット・デメリットと選ぶポイント

エコキュートのメリット・デメリットと選ぶポイント


2021.09.29

「エコキュートにはどのようなメリット・デメリットがあるのだろう」

 

エコキュートを導入したいと考える際、このような疑問が必ず出てきます。

エコキュートの導入には数十万以上の費用がかかるため、しっかりと比較検討される方が多いでしょう。

 

この記事ではエコキュートの概要と、メリット・デメリットを詳しく解説しています。

エコキュートについて知識を深めておけば、メーカーや業者に見積を依頼する際も役立つでしょう。

ぜひ、メリットとデメリットを比較した上で、導入を検討する上での参考にしてください。

エコキュートとは

エコキュートとは省エネ性能の高い電気式の給湯設備のことです。

従来の給湯設備との違いは、排出するCO2を削減できている点で環境に配慮されている点や、夜間に湯沸かしを行うことで光熱費が節約できる点です。

 

エコキュートは2000年代以降から市場にでてきた商品で歴史はまだ浅いのですが、オール電化住宅との相性がよく昨今人気を集めています。

エコキュートの仕組みと特徴

エコキュートで給湯するには「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」を使います。

以下ではエコキュートの仕組みについて分かりやすくまとめました。

 

お湯が出るまでの4つの工程

・外気を取り込む

・水をお湯に変える

・貯湯タンクにためる

・お湯を家屋内に届ける

 

以下でそれぞれを解説します。

外気をヒートポンプユニットに取り込む

空気中にある熱をヒートポンプユニットに取り込み熱交換機へ送り込みます。

水をお湯に変える

ヒートポンプユニット内で空気が圧縮され、その際にでた熱を使って水をお湯に変えます。「お湯を沸かす」という言葉が一般的にはイメージしやすいのですが、正確には「熱の力を水に伝えて、その結果として水の温度が上がる」という仕組みです。

貯湯タンクにお湯をためる

水からお湯になったあとそのまま蛇口に届くのではなく、一度貯湯タンクに集められます。

お湯を蛇口に届ける

貯湯タンクから専用の配管を通って、お風呂や台所の蛇口へお湯を送ります。

 

エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンク2つの機器のことを指します。

両方の機器を設置するため少しスペースは必要になりますが、「作る」と「ためる」をうまく利用することで省エネが実現できます。

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エコキュートの仕組み・ヒートポンプとは

 

エコキュートのメリット

以下で代表的な3つの導入メリットを解説します。

省エネである

エコキュートの最大のメリットは省エネであるということです。

具体的には、ヒートポンプユニットの機能で大気の熱を効率的に使いお湯を沸かせる点です。

 

電気を使用してお湯を沸かす場合は100%電力だけを使用するため、多くの負荷がかかります。

ヒートポンプユニットがあることで電気を節約してお湯が作れるため、環境に配慮した設備と言えるでしょう。

電力を抑えることで電気料金のコストカットにもなります。

災害時に役立つ

エコキュートの特徴のひとつである貯湯タンクは災害時に役立つというメリットがあります。

貯湯タンク内には夜間に沸かしたお湯が常時ストックされており、災害で水が出ないときでも使えます。

 

給湯タンクは魔法ビンのような保温機能も兼ね備えているので、停電時でもある程度の時間はお湯が冷めずに使えます。

万が一のときに、生活に必要なお湯がストックされているというのは精神的な安心を持てるでしょう。

導入時に補助金がある

エコキュートの導入には補助金がでる場合があります。

自治体により異なりますが、多くの自治体ではエコキュートの本体価格や工賃の補助をしてくれる制度があります。

 

一例として、東京都では「東京ゼロエミポイント」という事業でエコキュート購入後に商品券がもらえます。

導入の前には最寄りの自治体に問い合わせをしてみるとよいでしょう。

 

<おすすめ記事>

エコキュートの補助金制度はあるのか、申請方法と条件

 

エコキュートのデメリット

エコキュートには一方でデメリットも存在します。

以下で代表的な3つのデメリットを解説します。

水圧が弱い

エコキュートに対して抱える人々の不満点として多いのが水圧の弱さです。

エコキュートの仕組み上、貯湯タンクからお湯を送るため水道管から直接出る場合よりも水圧が弱くなってしまいます。

しかし水圧の感じ方は人それぞれなので、特に強めの水圧が好みという場合でなければ気にならないことも。

近年はシャワーヘッドも高性能なものが多く発売されているので、好みに合うものがあれば水圧は気にせず利用できるでしょう。

設置費用がかかる

エコキュートの導入時の悩みとなるのが初期費用の高さです。

エコキュートの設置費用の相場は30~60万円で機械が設置しにくい場所など住宅状況によっては工賃が高くなることも。

基礎工事や配管工事も必要で大がかりな設備のため、万が一変えたくなってもまた別の給湯設備にするためには費用も手間もかかります。

導入の際は事前に十分な検討が必要でしょう。

メンテナンスが必要

エコキュートは定期的な点検、掃除のメンテナンスが必要です。

ヒートポンプユニットと貯湯タンク、それぞれにメンテナンス箇所があり年に数回のメンテナンスが推奨されています。

 

定期的なメンテナンスを怠ると故障につながることがあり必ず行わなくてはなりませんが、大きな負担に感じる方もいます。

自身で行う時間が取れない方は業者にメンテナンスを頼むこともできるので検討しましょう。

エコキュートの選ぶポイント

エコキュートはどのようなポイントに気をつけて選ぶとよいでしょうか。

以下ではエコキュートを発売しているメーカーごとの特徴を解説します。

取り入れたい機能を選び、メーカーを決めるとよいでしょう。

ダイキンエコキュートの特徴

・「ツイン給湯」機能では、台所をお風呂でそれぞれ違う温度設定が可能

・「昼間シフト機能」は太陽光発電の余剰電力をむだなく活用できる新機能

参照:ダイキン エコキュート

日立のエコキュートの特徴

・台所と浴室の2か所で同時にお湯を出しても水圧が落ちにくい「パワフルシャワー」は日立独自の機能

・「インテリジェント制御」の機能で、自動で節約できるよう湯量を調整でき、センサーで察知して人が浴槽にはいると素早く追い炊きをしてくれる

参照:日立 エコキュート

三菱エコキュートの特徴

・「サーモジャケットタンク」は高い保温性があり貯湯タンクのお湯が冷めにくい

・三菱Pシリーズの「ホットあわー」はマイクロバブルで湯冷めしにくくお肌に優しい機能

参照:三菱 エコキュート

パナソニックエコキュートの特徴

・「スマホおふろ」のアプリを利用すれば外出先から浴槽へのお湯はりや追い炊きができる

・「リズムeシャワープラス」はシャワーの量と温度を変化させることで省エネを実現できる

参照:パナソニック エコキュート

 

メーカーごとの特徴を参考にして機種を決めたら、家族の人数に合わせてタンクの容量を選択しましょう。

また寒冷地にお住まいの方は専用の機種しか選択できない場合があるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

<おすすめ記事>

マンションにエコキュートを設置するときの条件や注意点

 

エコキュートの仕組、ヒートポンプ・貯湯ユニットとは

こちらの記事では、エコキュートが動く仕組みについて紹介しております。
エコキュートは、他の給湯器と比べて省エネで電気代節約にもつながることから人気があります。
ですが、エコキュートがどのようにしてお湯を作っていて、なぜ省エネになるかといわれると詳しくは知らない方も多いでしょう。
エコキュート設置を検討している方、エコキュートについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

エコキュートの仕組、ヒートポンプユニット・貯湯ユニットとは

 

自分のライフスタイルに合ったエコキュートを選びましょう

いかがでしたでしょうか。

本記事をお読みいただくことで、エコキュートのメリットとデメリットについてご理解いただけたと思います。

エコキュートは高額な設備なのでしっかりと見極めて住宅に最適なものを選びましょう。

 

ひとりで選ぶのが難しい場合は設置業者に相談してみるのもよいでしょう。

実際に設置する場所の確認や見積りなどを依頼して、不明点をなくしてから施工をお願いするのがおすすめです。

 

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