エコキュートのポンプから水漏れする原因と対処法

エコキュートのポンプから水漏れする原因と対処法


2021.08.19

エコキュートを利用している方によくあるトラブルの代表が「水漏れ」です。
これにはさまざまな原因があり、構造の内部からの水漏れだと気づくまでに時間がかかることもあります。
 
マンションなどの集合住宅でエコキュートを使用している場合、水漏れに気づかずに使い続けると階下まで水が浸入してしまう危険性も。
しかし、よくある症状を知っておくと早めの対応ができるでしょう。
 
そこで本記事ではエコキュートの水漏れの症状や原因、解決方法についてまとめています。水漏れは気をつけていても起こる可能性があり、特に設置から時間が経っているとその危険性は高まります。
エコキュートに関するトラブルが気になる方はぜひ参考にしてください。
 

エコキュート水漏れの症状、よくあるケース

エコキュートが水漏れしている場合は何らかの兆候が見られるでしょう。
症状により緊急性があるものと心配しなくても問題ないものとありますが、代表的な症状を解説します。
 
よくある4つの症状は以下です。
・水道代が普段より高くなる
・リモコンにエラーの表示がでる
・お湯が出なくなる
・室外機から水が出ている
 
それぞれを詳しく解説します。

水道代が高くなる 

普段と同じようにお湯を使っているのに電気代が高くなった場合はどこかから水が漏れている可能性があります。
給湯機能は問題なく使用できている場合でも内部の配管の亀裂から水が染みでていたり、タンクから漏れていたりと普段は見えない箇所からの水漏れが原因の場合も。
 
ただし水道のトラブルはエコキュートだけではないので、一概にエコキュートの水漏れが原因とは断定できません。
水道代の高騰が続くようであればさまざまな角度から原因を探る必要があるでしょう。

リモコンにエラー表示がでる 

エコキュートは室内のリモコンと連動していて、何かの不具合があるとエラー表示がでます。

関連記事>>エコキュートのエラーコード一覧と対処方法
 
リモコンの情報から水漏れの可能性を判断できるケースは2種類あり、ひとつは「お湯がありません」というエラー表示です。
普段どおり使用しているのに突然お湯が足りなくなくなってしまうということは、貯湯タンクからお湯が漏れ出している可能性が考えられるでしょう。
 
もうひとつは「湯量が増えない」ケースです。
エコキュートのリモコンには現在どのくらいのお湯を作っているか表示されますが、稼働しているのにいつまでもお湯が貯まらないという場合も貯湯タンクに何らかのトラブルがある可能性があるでしょう。

お湯が出なくなる 

配管からの水漏れが原因でお湯が出なくなるケースもあります。
考えられる理由は配管が経年劣化などで破損してしまい、本来配管を通ってくるお湯が途中で漏れて蛇口まで届かないというパターンです。
 
お湯が出ない状況は水漏れの他に、蛇口のトラブルや異物のつまりなど多くの原因があります。
お湯だけが出ない場合や、お湯も水も出ない場合などさまざまなケースがあるでしょう。
見た目で原因がすぐにわからない場合は、取り扱い説明書を確認したり、メーカーのお客様センターなどに問い合わせたりすると解決の糸口がみつかるかもしれません。

室外機から水が出ている 

エコキュートの室外機から水がポタポタと出てくるという症状もよくあるケースです。
特に夏場や朝方などに多く見られますが、この水の原因は「結露」です。
 
エコキュート機器から出る排気と外気の温度差によって結露が生まれ、その水が室外機の下や周辺に染み出ます。
結露が原因の場合は気温差がなくなれば時間と共に水は出なくなるでしょう。
水が床に溜まっていると心配になってしまいますが、室外機から短時間だけ水が出るケースは多くの場合が故障ではありません。

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エコキュート水漏れの原因

エコキュートが水漏れにはさまざまな原因が考えられます。 

     

  • エコキュートの寿命
  • 配管の寿命
  • 長い期間エコキュートを稼働させなかった
  • エコキュート本体を移動させた
  • エコキュートのメンテナンス不足

 

これらがエコキュートの使用中によく起こるとされる水漏れの原因5つです。 
それではそれぞれくわしく紹介していきます。

エコキュートの寿命

エコキュートの寿命は大体10年〜15年程度とされています。 
しかしエコキュートは以下の条件によって寿命は変動します。 

     

  • 購入した機体
  • 使用頻度
  • 設置場所
  •  

そのため何年使ったら必ず壊れるとは言い切れません。 
仮になんの不都合がない場合でも、エコキュートを設置してから10年ほど経ったタイミングで配管やパッキンなど劣化しやすい部分は壊れかかっているかもしれません。 

一度メーカーや業者の方に見てもらうと良いでしょう。 

 

配管の寿命

配管の寿命は大体5年〜10年程度とされています。

エコキュート自体になんの不都合がなくても配管の寿命から水漏れなどが起きる場合があります。

とくに多い水漏れの原因はゴム製のパッキンの硬化によって起きるひび割れです。
パッキンのひび割れ以外にもエコキュートにはいくつかの配管があります。
その中でとくに負担がかかるとされているのはヒートポンプと貯湯タンクを繋ぐ「ヒートポンプ配管」です。
寒さや暑さ、紫外線などにさらされて経年劣化を起こしやすい部分でもあるため本来であれば保温材が巻かれています。

しかしこちらも経年劣化を起こして剥がれ落ちたり、収縮して配管が露出していたりすれば配管を守れません。
パッキンのひび割れ、配管の経年劣化は避けられない故障原因です。 

関連記事>>エコキュートの耐用年数と寿命を延ばすコツ

 

長い期間エコキュートを稼働させなかった 

旅行などで家をあける際、一定期間エコキュートが稼働しない状態が続くと貯湯タンクから水が漏れ出る場合があります。
この症状は貯湯タンク内の圧力が正常でないという原因が想定されます。
 
エコキュートの貯湯タンクには「減圧弁」と「安全弁」の2つがあり、貯湯タンクの水圧を調整しています。
しばらく使用を中止するとタンク内部の圧力が変化し、再び稼働させた際に水圧があがり安全弁が作動して排水を行います。
 
水圧の調整によるものであれば問題ありませんが、いずれかの弁が破損している場合は交換が必要でしょう。

 

エコキュート本体を移動させた

エコキュートを不用意に移動させるとそのはずみで配管が外れてしまったり、場合によっては破損してしまったりするケースがあります。
移動したことが原因で、配管から正しくお湯が届かなくなる場合があるので位置を変える際には十分に確認してから行いましょう。

 

エコキュートのメンテナンス不足

エコキュートで使用する水道水は日本の高い安全基準を守っていますが、僅かな不純物を含んでいます。 

この不純物は毎日少しずつ、タンクやフィルターに溜まっていき、いずれはエコキュートの配管やタンクの劣化に繋がります。 
もちろんメーカーや業者に頼まず自分でもメンテナンスはできますが、細部までメンテナンスを行うとなればかなり難しいでしょう。 

また、メーカーや業者に細部まで確認してもらうと故障や破損を予防できる可能性もあります。 
1年に1回、少なくとも2年に1回程度は、メーカーや業者に依頼してしっかりとメンテナンスを受けるようにしましょう。

関連記事>>エコキュートのメンテナンスの必要性と方法

 

エコキュート水漏れの対処法 

エコキュートの水漏れを発見したらどのように対処すればよいでしょうか。
部位によって対応方法が変わるのでまずは水漏れしている箇所を突き止めることが必要です。

 

室外機から水漏れしている場合

室外機から水が連続して漏れている場合はヒートポンプ配管からの水漏れが疑われます。
室外機から貯湯タンクへつながっている配管は自分でチェックできる場合が多いので、配管を目視してどの部分から水が出ているかを突き止めます。
 
配管のつなぎ目にはパッキンやネジがあり、もしもネジがゆるくなっているようであれば工具を使って締めなおしてみましょう。
この時、エコキュートが稼働していると部品が高温になっている可能性があるので、必ず電源を切ってから行ってください。

 

貯湯タンクから水漏れしている場合

貯湯タンクから水漏れしている場合は圧力を調整しているケースと、タンクに穴があいているケースも予想できます
しばらく使用していなかったなど、明確な原因がある場合はあまり心配ないですが、普段どおりに使用していて水が漏れてくる場合は貯湯タンクに穴があくなど外的な損傷の可能性もあるでしょう。
 
対処方法は、タンクの表面から水が出ている箇所を探り亀裂や穴があいていないか確認します。
目視できる水漏れ箇所があれば応急処置としてテープでふさいでから業者に連絡をしましょう。
タンク損傷の場合は素人が修理するのはほぼ不可能でしょう。 

関連記事>>エコキュートの修理費用相場と修理にかかる時間

 

原因がわからない場合

リモコンにエラーコードが出たり、水道を使っていないのにメーターが動いていたりする場合は、まず「止水栓」をしめて水をすべて止めましょう。
外から目視できる水漏れがないのであれば、見えない箇所の不具合も疑われます。
こうした状況になると自分で応急処置をするのは難しいので修理業者に連絡をしましょう。

 

エコキュートが凍結した時の原因と対処法・予防法

こちらの記事では、エコキュートが凍結する原因とお湯が出ないときの対処法を解説していきます。
電気を使ってお湯を作り、省エネで節約にもつながることから人気のエコキュートですが、実は冬場に凍結してお湯が出なくなることがあります。
エコキュートが凍結して困っている方や、エコキュートを検討しているけれど冬にお湯が出なくならないか不安な方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

関連記事>>エコキュートが凍結してお湯が出ない時の原因と対処法・予防法

 

水漏れを発見したら専門業者に連絡

いかがでしたでしょうか。
本記事をご覧いただくことで、水漏れの症状や原因についてご理解いただけたと思います。
水漏れが続くと不必要な水道代を払わなくてはいけなかったり、お湯が使えなくなったりと日常生活にも支障をきたします。
 
自分で原因を探ることはできますが、エコキュートを修理や交換する際には電気や配管についての専門資格が必要な場合があります。
また、素人が知識なく行うと自身の身にも危険が及ぶ可能性があるため、ためらわずに業者に依頼しましょう。
無料で見積もりをしてくれる業者もあるので、症状が発生した際は、状況が悪化する前に専門家に連絡するようにしてください。

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